ロンドンで「リメンバランスデー」を体験!真っ赤なポピーで戦死者を追悼

ロンドンで「リメンバランスデー」を体験!真っ赤なポピーで戦死者を追悼

こんにちは、パリ在住フリーランスライターのnatsumi(@natsumiinparis)です。

先日は取材でロンドンへ。

街を歩いていると、何やら赤い花のブローチを

洋服につけた人をたくさん見かけました。

何かのお祭りか?と思いイギリス人の友人に聞いたところ

「リメンバランスデー」が近づいているからだそうです。

日本語に訳すと「戦没者追悼の日」となります。

イギリスを中心に、毎年11月11日は

戦没者を悼む日として定着していますが、

日本ではあまり馴染みがありませんよね。

そこで今回は、

「リメンバランスデー」を控えたロンドンの様子や

歴史について紹介していきます!

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「リメンバランスデー」の歴史

「リメンバランスデー」は毎年11月11日

第一次世界大戦以降の戦争で亡くなった軍人、

退役軍人らを追悼する日です。

イギリスを中心にカナダ、オーストラリア

ニュージーランドなどでも追悼式典が実施されます。

 

第一次世界大戦の休戦協定が

1918年11月11日午前11時に発効されたことを受け、

毎年11月11日の11時に

1〜2分間の黙祷が行われるようになりました。

 

第一次世界大戦の終戦前、

激戦地となったフランダース地方(現在のベルギー)では

戦死者が970万人にのぼり大きな犠牲を払いました。

戦死者たちはフランダースの地に埋葬され、

戦場の墓場で最初に花を咲かせたのが

真っ赤なポピーだったそうです。

 

ポピーは戦没者の象徴とされ、

現在も「リメンバランスデー」が近づくと

街は赤いポピーの花で溢れます。

ロンドンの街にポピーの花が溢れる

私は「リメンバランスデー」の3日前に

ロンドンにいましたが、

すでに街はポピーの花で溢れていました。

街行く人たちが胸にポピーの造花を

身につけていたのが印象的です。

地下鉄の駅付近では、

ポピーグッズを売る店を見かけることも。

ブローチをはじめリストバンドやトートバッグなど

さまざまなポピーグッズが販売されていました。

地下鉄の改札前でも看板を発見。

電車の車体にもポピーの花のステッカー

貼られていました。

オフィス街のCanary Wharf駅前には

兵士の像のまわりを

赤いポピーの紙吹雪が舞う仕掛けの

大きなモニュメントが建てられました。

ロンドン塔では追悼イベントを連日開催

ロンドン塔では、11月4日から

「リメンバランスデー」当日の11日まで

毎日17時〜21時に、

「Beyond the Deepening Shadow」という

大規模なライトアップイベントが開催されました。

18時すぎにはすでに周辺は長蛇の列で

多くのロンドン市民や観光客が訪れていました。

20時過ぎに立ち寄ったときは

炎は消えかかっているところが多かったですが

比較的人も減り荘厳な雰囲気の中

見学をすることができました。

まとめ:多くの犠牲を払った戦争を思い返し平和を願う日

「リメンバランスデー」の歴史や

ロンドンでの様子を紹介しました。

第一次世界大戦における

フランダースのの戦いを経験した国の人々にとって

「リメンバランスデー」とは、

多くの犠牲を払った戦争を思い返すとともに

今も戦争は続いており犠牲者がなくならないことを

確認する日でもあります。

日本でもNHKなどのニュースで取り上げられており

世界平和について考えるきっかけの1つに

なったのではないでしょうか。

今後もヨーロッパ在住だからこそ体験できた

現地情報を発信していくので、

「遠い国の出来事」となりがちなことも

少しでも身近に感じてもらえたら幸いです。

 

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