【ヨーロッパ市場のインバウンド対策】タビマエの不安解消が鍵!

【ヨーロッパ市場のインバウンド対策】タビマエの不安解消が鍵!

こんにちは、パリ在住フリーランスライターのnatsumi(@natsumiinparis)です。

現在パリを拠点に、

インバウンド業界における

ヨーロッパ市場の最新動向を調査しています。

 

2018年7月5日〜8日にパリで開催された

「JAPAN EXPO 2018」と、

2018年7月13日〜15日にロンドンで開催された

「HYPER JAPAN」を取材してきました。

 

ヨーロッパの日本ファンが集まるイベント

ブース出展者や来場者にインタビューした結果、

「訪日旅行に対する不安解消」こそ、

フリーランスライターの筆者が取り組むべき

ヨーロッパ市場のインバウンド対策だと感じました。

 

来場者の傾向をふまえ、

訪日旅行の不安解消に取り組む理由

今後筆者がこの課題にどう取り組んでいくかを、

シェアしていきます。

 

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訪日旅行の具体的なイメージがわかない

特にJAPAN EXPOで顕著だったのが、

「日本へ行ったら何がしたいですか?」

「どんなところへ行ってみたいですが?」

とインタビューしても、

「そもそもどんなところがあるかよく知らない」

「うーん、自然とか、文化とか…?」

というパターンが予想以上に多かったことです。

JAPAN EXPOの来場者の中で、

“日本”に興味があるというより、

“アニメやゲーム、漫画”に

興味がある若者が目立ったことが、

要因の1つだと考えます。

アニメなどに興味があるからといって

「日本に行ってみたい!」

と必ずしも思うわけではないと痛感しました。

 

「綺麗な景色」を実際観に行きたいかどうか

あまり訪日旅行のイメージがわかない人も

若者を中心にまだまだ多いのが現状です。

その一方で、ヨーロッパでは日本食の浸透などから

日本を訪れて本物の日本食や文化を体験したい

と語る人が増えているのも事実です。

実際にJAPAN EXPOでは、

今年から観光エリアが新設され、

HYPER JAPANも例年より広い会場に移り

規模を拡大しています。

HYPER JAPANの

一般財団法人自治体国際化協会のブースには

各地域のポスターやパンフレットが展示され、

地域ならではの美しい自然景観の写真に

目を留める様子が見られました。

視覚的に地域の魅力をアピールすることは、

「こんな絶景が観られるんだ!」

「実際に観てみたい!」というように

訪日旅行に興味を持つきっかけとしては

非常に効果的だと感じます。

しかし、ヨーロピアンが

日本を実際に訪れるかを考えたときに

立ちはだかるのが訪日旅行特有の不安要素です。

訪日旅行への不安要素とは

HYPER JAPANのブース出展者によると、

ヨーロッパからの訪日旅行は、

時間もお金もかかるため人生の一大イベントとして

念入りに準備、計画する人が多いとのことでした。

だからこそより慎重になる傾向にあり、

「失敗したくない、完璧な旅行にしたい」

という思いが強く、

不安要素の解消は大きな課題となります。

では、具体的にどのような不安要素があるのでしょうか。

筆者の空港の訪日旅行センターでの勤務経験、

25ヵ国旅したバックパッカーの経験、

そして2つのイベントにおける

ブース出展者や来場者への

インタビューから見えてきた、

3つの不安要素を紹介します。

言葉

やはり英語が通じない点に不安を感じている人が

いまだに多いのが現状。

実際に空港の訪日旅行センターで勤務中に、

「Do you speak English??」

と食い気味に聞かれ、Yesと答えると

ものすごい安心した様子で

あれこれ質問を始めるヨーロッパからの観光客に

何度も出逢いました。

何か困ったときやトラブルにあったとき、

気軽にコミュニケーションが取れないことを

心配するパターンが目立ちます。

交通システム

日本の交通システムは、

私鉄もたくさんあり非常に複雑です。

それぞれ異なるきっぷが必要だったり

路線図だけでも何種類もあったり…

訪日旅行客を大いに混乱させています。

さらに特急や新幹線は

乗車券だけでなく特急券も必要という、

日本ならではのルールに戸惑う人も多いのが現状。

在来線から改札内で特急に乗り換え

特急料金を払わず空港に到着し

改札係員とトラブルになることも問題になっています。

日本の(特に東京)鉄道網が複雑なのは

世界的にも有名なため、

初めての日本でうまく旅行できるか

不安になる人も多いようです。

コスト面

基本的に文化の違いや言葉の不自由さも

アドベンチャーの1つと捉えられる

ヨーロピアンバックパッカーも

唯一気にする点がコスト面。

私が海外で出逢った

ヨーロピアンバックパッカーたちも

日本は物価が高いと思い込み

訪日旅行を躊躇している人が非常に多かったです。

しかし、パリに住み始めてからつくづく感じますが、

正直ヨーロッパのほうが断然物価は高いです。

日本なら、

約1ユーロでコンビニのおにぎりが食べられ、

2,000円ほどで清潔なカプセルホテルに泊まれ、

居酒屋ではヨーロッパじゃありえない

飲み放題だって楽しめます。

交通費も新幹線は高いですが、

LCCの利用やバスもありますし、

バックパッカーならヒッチハイクでもすれば

旅の費用を抑えることは十分可能です。

日本を安く旅する情報が浸透していないため、

まだまだ「日本は高い」

というイメージが主流になっています。

まとめ:いつか行きたい国から次の旅先へ

日本の地域の魅力に関しては、

来年フランスから帰国後

自らの足で地域をまわり発掘した情報を

メディアを通して発信する予定です。

そこで今、筆者がパリにいながらできることは

タビマエの不安解消に向けた情報発信だと考えています。

そこで、上記の不安要素を解決するために

筆者が英語ブログを立ち上げ、

発信したい情報は主に3つあります。

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多言語対策

旅行博地方自治体の出展者にインタビューし、

日本における多言語対策の最新情報を発信をします。

多言語対策以外にも、

JAPAN EXPOレポートで紹介した

『いわての10手』のような

自治体のユニークな対策も紹介し、

「思ったより日本って旅行しやすいかも!」

と感じてもらえるような情報発信を目指します。

交通システムの徹底解説

筆者が前職の経験を生かせるのが

複雑な交通システムの解説です。

鉄道システムの仕組み

JAPAN RAIL PASSを利用時のルール、

注意点などを紹介していきます。

さまざまな訪日旅行客向けの

鉄道パスができたのは良いですが、

種類が多すぎて

一見違いがよくわからないものもあるので、

詳しく解説していこうと思います。

安く日本を旅行するコツ

ヨーロピアンバックパッカーたちの

心を掴むような情報発信を目指します。

飲食店や宿泊施設の情報はもちろん、

安く移動する方法として

国内ヒッチハイクのコツなど、

ニッチな情報も発信していきます。

 

自治体がヨーロッパ市場に向けたPRをする現場で情報収集ができ、

訪日旅行センターでの経験を生かし、

25ヵ国巡った旅人目線の情報発信をできる点が

フリーランスライターnatsumiの強みです。

英語サイトの開設まで、

もうしばらくお待ちください!

 

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