こんにちは、パリ在住フリーランスライターのnatsumi(@natsumiinparis)です。
現在パリを拠点に、インバウンド業界における
ヨーロッパ市場の最新動向を調査しています。
>>>【旅と仕事】インバウンド業界を盛り上げる海外フリーランスの挑戦
先日、ネット上で気になるニュースを見つけました。
内容は、外国人観光客が急増する高野山の宿坊で
トラブルが相次いでいるというもの。
外国人の日本文化への理解不足が
トラブルの原因の1つとなっています。
今回は、宿坊トラブルから考える
正しい情報発信の重要性についてまとめました。
想像と違いマイナス評価
宿坊での宿泊を体験した
外国人観光客のレビューの中には、
「スタッフの接客がそっけなかった」
「朝、お風呂に入ることができなかった」
といったマイナス評価が見受けられました。
しかし、もともと宿坊は修行の場であり、
ホスピタリティを第一に提供する場ではありません。
本来の宿坊のあり方を理解していない宿泊者に対し
宿坊側も、
「なぜ、フレンドリーにしなければならないんだ??
君たちは何のためにここに来ているんだ??」
「日本では朝ではなく、1日の仕事を終えた夕方に風呂に入る。少しは勉強しろ」
と怒りのコメントを寄せています。
実際、外国人観光客の受け入れ態勢強化のため
室内にテレビやお風呂を備え付け
宿坊といえどより快適に過ごせるよう
設備面の工夫を凝らしているのは事実です。
しかし、あくまで信仰の場所であることが前提のため、
ホテルや旅館なみのおもてなしを期待すべき場所ではありません。
現在は海外の宿泊予約サイトからも
宿坊が気軽に予約できるようになっていることから、
本来の宿坊のあり方を理解せず訪れ、
「想像と違った」とトラブルになるケースが
年々増えているといいます。
文化体験=アクティビティ!?
近年、コト消費が顕著になっており
日本の伝統文化体験は特に人気を集めています。
しかしここでも、文化体験の本質を理解せず
マナーを守れない外国人観光客が問題になっているのが現状です。
例えば、高野山の滝行を修行の場所ではなく
アクティビティを楽しむ場と捉える外国人観光客が増え、
トラブルに発展しています。
例えば、滝行の体験中に無断で撮影や雑談を行う外国人に注意をしても
「なぜ、ダメなのか」と反論されてしまったという。
信仰の場と理解し文化を尊重する姿勢さえあれば
注意に対しての反論は起きないでしょう。
伝統文化体験は
地域・外国人観光客の双方にとってメリットですが、
ただ“体験すること”だけにフォーカスするのでなく
異文化理解を含めて”体験”とみなす必要があります。
まとめ:正しい情報発信で満足度を上げよう
今回の宿坊トラブルからわかるように、
正しい情報発信の重要性がますます高まっています。
伝統文化体験の表面的な魅力だけを発信すると、
「想像と違った」とクレームを受けたり
アクティビティと勘違いしマナーを守らず
トラブルに発展する可能性が高まります。
今後オリンピックに向け、
地域誘客をさらに活発化させ
リピーター獲得を目指すためには、
日本文化をより正確に発信していくことが
課題となるでしょう。
特にヨーロピアン観光客から人気の高野山や熊野古道など
豊富な観光資源活かしたインバウンド対策で
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